第7章 ハギ老人とムロタウン
「い、いいじゃないか。そのお陰でえなやころたちの服を君の要望通りに作ってあげられるだろ?」
「誰も駄目って言ってないよ。いつもありがとうポケモンデザイナー」
若干棒読みで言ったのだが、本人は照れたような嬉しそうな顔をした。やれやれだ。
「いや……別にポケモンデザイナーってほどじゃ……ただの趣味……だしさ」
クネクネして、本気で照れるルビーに若干のキモさを覚えながら私はゆっくりと立ち上がった。
「あーじゃあ、趣味から仕事になれるように頑張れ。ほら行くよ」
「あ、ちょっと待って!!」