• テキストサイズ

可愛いポケモンに囲まれて

第7章 ハギ老人とムロタウン


「ほれ、着いた。ムロタウンじゃ………お前さん、なにしておるんじゃ?」

道中何も遭遇しなかった私は、船を降りるやいなや建物に隠れて、辺りを伺った。………いない。

「警戒しすぎだって…。あー、帰りもあの船に乗るかと思うと…気が滅入っちゃうよ」

「ルビーはあのクソ親父のしつこさを知らないから言えるんだよ。あの人、どんなところにいても見つけるんだよ。むしろ今まで捕まらないことがおかしいくらい」

そうおかしいのだ。あのクソ親父がこんなに手間をとるなんて…。私なんかどこにいても見つかるとかほざいてたのに…………ん?

「あ!! 」

「うわっ!? なに! センリさんいたの!?」

隣で慌てるルビーを無視し、私はひとりでに納得した。

「……そっか。なるほど。そういうことか。あの人ば私゙を探しているんだ。だから手間取っているのか…」

「そんなの当たり前じゃないか。センリさんは僕らを探しているんだから」

当たり前のことをいうルビーに私は呆れ果てた。
/ 122ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp