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可愛いポケモンに囲まれて

第7章 ハギ老人とムロタウン


「ほら!二人とも! せっかくの天気だよ!早く早く!」

無理矢理外に出され、私はため息をついた。

「無理。日差しが強い。暑い」

しかし、サファイアが人の話を聞く奴ではないことも承知済み。いつの間にか釣竿を持たせられ、渋々釣りをする。

「何か珍しいポケモン釣れるかな!」

「…………はぁ」

呑気って羨ましい。よくよく考えると、別に2人は連れ戻されてもどうせ誕生日を過ぎれば自由に旅ができるのだ。私とは状況が違う。

「………やっぱ間違えたかな」

二人が首を突っ込んだせいで頼みごともされ、面倒臭いことになったし。

「なにが?」

隣で吐きそうになってるルビーが私に聞く。

「……なんでもない」

見ると、隣ではキモリも船に寄っていた。

「……はぁ」

私は再びため息をつくのだった。
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