第7章 ハギ老人とムロタウン
「あのね、あの人は私がひとりで行動している、もしくは私が行き先を決めてるって思ってるの」
そこでようやくルビーは分かったようだ。
「あーなるほど。でも実際は行き先を決めてるのはサファイアで……って、サファイアは??」
「あ………」
しまったと後悔してももう遅い。あの子がこんなじっとして入れるわけもなく、私たちは探し回らなければならなかった。
「………これだけ探してもいないってことは………あそこか」
一番いそうなジムにも姿がなかったとなると……私たちはジメジメとした海辺の洞窟の前に立った。
「………戦闘に強いあの子がいないんじゃ……これは無理だね。よし、どこかで涼ませてもら……………」
「行こう!!」
首根っこを捕まれ、ズルズルと引きづられる私。こいつ、旅に出てからというもの押しが強くなった気がする……