第6章 カズミシティに到着
「………さて、なんかよく分かんないけどそろそろ………」
お好み焼きを食べ終えた私はまだ倒れ込んでいる彼らを見て、そして言葉を切った。というのも、言っても無駄だと悟ったから。
「わた……の……お好み焼きが……」
「ぼく……の……お好み焼き……が」
ゆらりと起き上がる二人。そして、2人はアチャモとキモリをボールからだして、勢いよく走り出したのだ。
「何事だい!?」
出店をやっていたおばちゃんが騒ぎを聞いて駆けつけた。
「………おばちゃん、お好み焼きおかわり頂戴。二つね」
私はそう言って、貰ったお好み焼きを持ってゆっくりと二人のあとを追った。