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可愛いポケモンに囲まれて

第6章 カズミシティに到着


「い………痛い」

私は思いっきり二人の頬を引っ張った。2人はそれぞれ反対の頬を抑え、私を見た。

「なんで僕まで……」

「サファイアが言わなかったら、言ってたから」

「うっ! そ、そんなこと……」

分かるわ!!

「でも意外!! ジョウト地方から引っ越してきたからてっきり前の地方でジム制覇してるものとばかり思ってた!」

……私君たちと同じ年よ?

「はぁ…。これで分かったよね?私にポケモンバトルは無理ってこと。さあ、行きましょう。海ではなく陸を歩きましょう」

「あ、待って!!お腹減ったぁ!!」

また、寄り道。サファイアが買ってきたのは歩いて食べれるお好み焼き。……まぁ、美味しそうだしいっか。

「いっただきまー……」

サファイアが大きく口を開けた、そのときだった。ドンッと誰かとぶつかり、彼女は後ろにいたルビーと共に後ろに転んだのだ。お好み焼きはそいつの服にベッタリとくっつき、そして地面に落ちた。私はそれをモグモグと食べながら見ていた。

「ちっ! ボーッと突っ立ってんじゃねぇよ!!ガキ共が」

そう吐き捨てた男は見たことがあった。つい何時間か前に、サファイアがボコボコにしたあの2人組の一人だった。彼は走り去り、それから数秒後に、これまた見たことのあるおっさんが走り過ぎたのだ。……何事だろうか?
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