第6章 カズミシティに到着
「やったね! バッジゲットぉ!」
疲れ果てて戻った私が見た光景は、見事ジムリーダーに勝利するサファイアの姿。おおっ!思ったより早く行動に移せそうだ。
「なるほど。勉強ばかりではなく、外に出てみるというのもよさそうです。ところでお友達は挑戦なさらないのですか?」
挑戦的な目を向けてくるツツジさん。ブンブンとルビーは首を振る。
「では、そちらの方は?」
うげっ!私にも来たよ。
「どう? 中々強そうな目をしているけど」
してるわけが無い。ニートマスターを目指す私が強そうな目なんて、必要ないわ。
「…………遠慮しておきます。」
「あら、そうなの?」
………何故か食い下がるなこの人。しないって言ってるじゃん。私はため息をついた。
「……はい。だって私、ポケモンバトルなんてしたことないんですから」
「え? そうなの!?」
「嘘!! だってセン……むごごご!!」
なんでこの状況下でそんなこと言いかけるかなこいつは!!