第6章 カズミシティに到着
中は思ったより普通だった。ガリガリと真面目に勉強する子に、ポケモンを見せびらかす子と様々だ。ルビーとサファイアは……いた。ルビーは黒板を真剣に見つめていて、サファイアは先生と思われる人と話していた。
「サファイア、行くよ。また暇な時にし……」
「だーかーらー!!何度言ったらわかるんです? ジムリーダーはあなたみたいな子の挑戦は受けないんです!!!!!!!!」
……あ、違った。これ話しているんじゃなくて怒られているんだ。その証拠にヒステリック気味な先生。
「なんで? ジムリーダーって誰からの挑戦も受けるからジムリーダーなんでしょ? 」
「だから……あなた、この子の友達? 言ってあげてくれません? 挑戦は無理だと」
あぁ、こっちまで火の粉が。
「だからなんで無理か聞いているの!! もういい! どいておばちゃん」
「おばっ!? ちょっと待ちなさい!!」
押しのけて先に進むサファイアを慌てて追いかける先生改めておばちゃん。
「やれやれ。出たよ。サファイアのわがまま」
ルビーがひょっこり姿を現した。私はため息をついた。お前もお前だよ。
「仕方がないか。警察を呼ばれたら厄介だし」
私たちは先へと進んだ