第3章 家出決行
そしてはずれの村に着くが、肝心のサファイヤの姿が見えない。
「サファイヤいないね」
「え? こんなに暗くてわかるの?」
むしろお前は分からないのかと言いたくなったが、その前に人がいたのでその人に聞くことにした。
「……って、なんで僕!!」
私コミ症ですから。
「あ、あのーすみません。ここに女の子通りませんでした?」
「うるさい! 今ここに珍しいポケモンの足跡があるんだ! 邪魔しないでおくれ」
しっしっと追い払われるようにすごすごと戻ってきたルビー。本当に役に立たんなこいつ。
「どうする?」
「あの人がとおせんぼしている道が先に進む道で、あそこを通ってないんならあっちかな」
道は3つ。あの人がいる道と私たちが通ってきた道と、あと一つ。だけどこの先は確か行き止まりだったはずだけど……