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可愛いポケモンに囲まれて

第10章 離れてしまった仲間たち


まだ相手が完全に戦闘不能になったと確認もせず、笑い声をあげる男。わぁ、おバカさん。

「ちう、フラッシュ」

そして、彼は思い通りに動いてくれ、ちうのフラッシュをまともに浴びる。私はちうが私の肩に乗った重みを感じると走り出した。私の横を突風が通り過ぎる。

「…あとは頼みました」

時間はいっぱい稼いだし、そのお膳立てもした。ちゃんと一撃で戦闘不能にして下さいね。

「カイリュー!! だいもんじ!!!!!!」

「はっや!?」

計画よりだいぶ早かったため、私はその攻撃に巻き込まれないように必死になって走った。ニートには体力的にきつかったが、死ぬよりはマシだと言い聞かせて。

「な…なんで…とっくに戦闘不能だったはずだ!?」

そして、ユキノオーが戦闘不能になったと思わせる声が聞こえ、私はほっとしてようやく足を止めて振り向いた。

そこにいたのは、ねむるで体力を完全回復し、私があげた木の実たちでこうげき力が上がり、そして眠気をとっぱらったカイリューの姿があったのだった。
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