第8章 学パロシリーズ / ストーカーにご注意
「……つまり、そのストーカーがついてくるのは朝と夕方の登下校の間と、この学校の中というわけだな?」
「うん」
やっと信じてくれたクラピカは、さっきとは違い真面目に話を聞いてくれた。
シャルも同じく首をひねって考えてくれている。
「うーん、2年生か3年生かな?」
「あ、たぶん私達と同じ1年生だよ。だって授業も把握されてるし体操着盗まれてるし」
「えええ結構な事件じゃん!!何でもっと早く言わなかったの!?」
「だ、だって信じてもらえないと思って…」
こんな私にストーカーなんて、相当な物好きだもんねぇ。
「…ふむ、体操着と聞いたら思ったよりも深刻だな。きっと相手はかなりの変態だ」
「いや、それはもう分かってるんだけど」
ストーカー = 変態だからね。
「でもどうしようか?このままじゃいつか下校中とかにが襲われちゃうかも」
「おそっ…」
襲われるとかあんの!?
この私が!?
するとクラピカが立ち上がった。
「いや、その問題はない」
「え?」
「私とシャルで、今日そのストーカーを捕まえよう」
……は?
はぁぁぁぁ!!?
「何言ってんの!?」
「あぁそれ名案。それなら今日だけで片づいちゃうもんね」
「シャルまで何を!?」
そんな男子高校生特有の"今日メシ食ってこう"みたいな感覚で話されても!!
「警察や学校に言うよりも一番確実で手っ取り早い。どうせそいつは今日の帰りにでもまたをストーキングしに来るのだろう?」
「ストーキング…するだろうけど」
何か根本的なところ間違ってる気がしてならない。
するとシャルが私の頭をわしわし撫でてきた。
「心配しなくても、ちゃんと捕まえてあげるから!」
ちがうぅ!
シャルそこ悩んでるとこちがうぅ!!
「じゃあ、作戦を決めようか。オレ達がと一緒にいるときにそいつ出てきたらソッコー追いかけて締め上げる!」
「よし、それでいこう」
「それでいくの!?」
作戦っていうか、もう一発で終わりじゃんソレ。
「では、その作戦は放課後に決行だ」
「OK!」
「お、おーけぃ…」