第8章 学パロシリーズ / ストーカーにご注意
「~~!!じゃあもうストーカーみたいにコソコソしないで堂々と出てきてよ!そうすればこうやって縛り上げなくても済むから!」
これならどうだ!
「あ、それだと…」
「え!?いいのか!?堂々と出ても!?」
あれ?なんかシャルが言いかけたけど…まあいいか。
このハゲは乗り気みたいだし。
「ストーカーしないならそれでいい!約束!」
「あぁ約束する!オレはもうストーカーはしない!」
「じゃあ体操着返して帰れ!」
「はい!」
ハンゾーの縄を解くと、懐から私の体操着を出して去っていった。
うわぁ、懐に入れてたのか……
「、私は知らないぞ」
「え?」
「オレも。協力はしたからね、オレ達」
「え、え?なんのこと?」
翌日。
「付き合ってくれ!」
「やだ」
「オレは何度だって言うぞ!好きだ!付き合ってくれ!」
「やだ」
「オレのどこが嫌なんだ!?言ってくれ!直すから!」
「ハゲ」
「ハゲってことは髪の毛を生やせばいいんだな!」
「死ね」
あぁ、クラピカとシャルの言っていたことがよく分かった。
今朝からずっと私の隣を歩いてくるハンゾー。
隠れることはしなくなった。
でも、
登校中も学校も隣にハゲがうろつくなんて、これ以上の悪夢はない。
「誰か助けてぇぇぇぇぇ!!!」
朝の通学路に私の叫びがこだました。