第4章 おとぎ話シリーズ/ 赤ずきん
「今日はなんだか色んな人に会うなぁ~」
もうすぐおばあさんのおうちへ着きそうになるころ、また目の前に動物が見えてきました。
その動物は、
「あ!~!!」
「あれ?ゴン!」
オオカミ役のゴンでした。
「ゴンがオオカミだったんだね」
「うん。あ、悪いけど……おばあさんちに行く前にお花畑寄ってくれない?じゃないとオレおばあさんを倒せないから」
「うーん、ずいぶん前に寄っちゃったけど仕方ないか。じゃあ少し寄り道してからおばあさんの家に行くね」
「ありがとう!」
オオカミのゴンはお礼を言うと、おばあさんの家に向かって歩いていきました。
それから数十分後。
「そろそろ行ってもいいかな?」
お花畑で時間をある程度つぶしていたは、再びおばあさんの家に向かいました。
今度は道にオオカミもマングースも立っていません。
安心したは家に着くと、さっそく扉をノックしました。
コンコンコン、
「おばあさん!孫だから入るよー!!」
返事も聞かずにお部屋へ足を踏み込む。
しかし、肝心のおばあさんが見あたりません。
「あれ?」