第4章 おとぎ話シリーズ/ 赤ずきん
「おかしいな…トイレ?」
しかし、トイレを見ても誰もいません。
台所、寝室、浴室、排水溝、部屋中どこを探してもおばあさんは出てこないのです。
「全く、せっかくわざわざ孫がやって来たというのに………ベッドに置き手紙とかないのかな?」
は、まだ手つかずのベッドに近づきました。
すると…
ガッ!
ドサァッ!!
「ぬぉっ!!?」
いきなり後ろから何者かにベッドへ押し倒されたのです。
掴まれた腕を見てみると、なんと獣の手。
それを辿って自分をおさえつけている相手を見ると、
「…また会ったね◆」
「何でまたアンタなのっ!!?」
をおさえつけているのは、なんとオオカミの着ぐるみを着たヒソカでした。
「マングースの役目は終わったじゃん!!」
「マングースのは、ね。次はこうしてオオカミとして登場さ◆(ボタボタ)」
「ぎゃぁあっ流血してる!!マングースで撃たれたときの傷が残ってるよ!!オオカミになりきれてないよ!!」
つーかオオカミ役はゴンじゃないの!?…と言っても通じそうにないので、は必死に抵抗します。
「しかし、まさか君からベッドへ入ってくれるとは思わなかったよ◆…さぁ、ヤろうか◆」
「なぜそうなる!?とゆーか血ふいてよ頼むから!!」
「この血は君への愛の証さ◆」
そんな証ものすごくいらない。
しかし、そう思ってもオオカミヒソカは止まろうとしません。
「最終的に、オオカミは赤ずきんを食べてしまうんだよ……君の初めてはボクのモノだ◆」
「ヘルプミィィィ!!青少年健全育成教育会ヘルプミィィィ!!」
パァンッ!
ドサァッ!!
「…………」
「全く。マングースのくせに逃げ出すなよ」
本日2回目の猟師さん。
こうしての貞操は守られたとさ。
ちゃんちゃん♪
ちなみにおばあさん役はクラピカのつもりでした(でも出なかった)