第4章 おとぎ話シリーズ/ 赤ずきん
「Youはshock!!愛で、空が、落ちてくぅるぅ
~♪」
は歌いながらひたすら歩きます。
「邪魔するやぁつは指先ひとぉつで!!ダウンさ~♪」
「随分とヘビーな歌を歌うね◆」
「ん?」
「や、こんにちは◆」
声の聞こえた先を見てみると、なんと!
村で変態と有名な動物、ヒソカが立っていたのです。
「こんなところで会うなんて奇遇だね◆」
「いや、このシチュエーションを奇遇で片付けるには無理があるだろ。だってヒソカオオカミ役でしょ?着ぐるみ着てるし」
「いいや、マングースさ◆」
「マングース!!?」
赤ずきんの物語でマングースなんていないだろ!!
慌てるに、マングースのヒソカは少しずつ近づいてきました。
あの怪しい笑顔にマングースの着ぐるみは実にシュールそのもの。
「くくく◆マングースならオオカミと違って危険でも何でもない……さぁ、ボクの巣へ案内するよ◆」
「マングース関係なくね!!?ちょ、誰か助けてェェエ!!」
パァンッ!
ドサッ、
「あ、結構大きいのが獲れた」
「………」
銃声と共に茂みから姿を現したのは、猟師さんのイルミでした。
「あれ?じゃん、何してんのこんなとこで(カチャッ)」
「銃口を私に向けないで」
「おっといけない。オレ、キルのことでまだ根に持ってるんだ」
「まだ根に持ってたの!?いいじゃん友達でもさ!!」
イルミはの言葉をスルーして銃を肩に担ぐと、倒れたマングースヒソカを縄で縛りました。
「じゃ、」
イルミは黒髪をなびかせて、ヒソカをずるずると引きずっていってしまいました。