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兄弟とわたし。
第1章 出会い
一ヶ月前のこと、
「転勤になってな、」
「それで、お母さんもついていこうと思うの。」
父と母が夜ご飯の最中に
私に告げた。
「え、どれくらい?」
私の問いに
分からないと返答される。
「でも美桜も学校があるでしょ?だから……」
少し母の口角が上がっているのが伺える。
こういう時の母は
なにかを企んでいるとき。
「お母さんの友達に頼んでおいた!」
「え、なにを。」
やっぱり母は怖い存在だ。
「あなたをよ!」
勝手に私のいく末を決めている。
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