第3章 風邪のキミ
「いってくる。」
玲音さんはゆっくりと立ち上がり
着替えを取りに行ってから
お風呂場に足を運んでいった。
謎な人だ、そう思うしかなかった。
こんなに人が変わるのは熱のせいなのだろうか。
兎に角今の状況を理解するのは
難しそうだ。
玲音さんにお粥を作る。
面倒なので、自分もお粥。
自分のは少し味付けをこくした(笑)
ギリギリ食べれそうなおかずも一応用意する。
「暑い……」
いいタイミングで玲音さんが風呂からあがってきた。
「えっと、服着ましょ?」
「暑い」
「後で寒くなります。そして髪は乾かしてください。」
あがってきたのは良いが
格好が悪い。
暑いと言っている彼は
上半身裸で
髪の毛も濡れたままだ。
なんなんだ、と思いながら
Tシャツを着させ
ひとまず髪もタオルで拭かせた。
「とりあえずですからね?!」
あとで温かい格好に着替えて
髪もきっちり乾かす約束をした。
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