第6章 免許2
村「忘れもんはないな」
横「ちゃんと確認した?」
「忘れもんに関してはよこちょに心配されたないわ」
横「うるさいわwwww」
今日は本免の筆記試験の日。
企画としては最後の収録になるであろう日。
『なるであろう』は、もちろん、わたしが『合格すれば』ってこと。仮免の時とは受ける会場が違うけど、その日に採点されるのは同じ。だから、その日に合否がわかる。
せっかく実技受かったんだから、筆記は必ずパスしたいよね。
そして、試験に(ロケに)付いてきてくれるのはよこちょとヒナちゃんの2人。
わたし、知ってますよ、このコンビは『夫婦コンビ』なんでしょ??ふふふ~言われて納得したコンビですね!
村「何ニヤついとんねん」
「ニヤついてません!さっ、行こ!」
ありがたい事にロケバスを出してもらえるから目的地まで迷うこともない。
電車とかだったら乗り継ぎ苦手だから遅れてたかも…。
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《横山》
今日はついに霄の筆記試験の日。
番組収録とかの間にも勉強してんの見てたし、メンバーで手伝ってたし。
ましてや筆記試験は霄の得意分野。
身についてるついてないは置いといて、暗記に関しては霄の記憶力はすごいねん。
「緊張してる?」
ロケバスん中で、まぁ、収録始まったら台本通りにまた聞かなあかんことやねんけど。
霄「してる!これに受かったらついにわたしも免許!って思うのと、会場が違うしみんなも本免本免って思ってるやろうから空気もピリピリしてんのかなーとか考えると…」
村「んなもん、周りを気にせんかったらええやん」
霄「ヒナちゃんみたいに神経図太くないからな、わたし」
村「俺が図太いんとちゃう。周りの気が小さいねん」
「やばww」
霄「もしかしてヒナちゃん、ジャイアンよりジャイアンなんとちゃう?」
「ぶふぅっ」
村「ほんなら俺にジャイアンの声の仕事こなあかんのとちゃうか!」
霄「あ〜せやね~」
自分で言っといて簡単に流す霄。
こいつ、飽きっぽいっちゅーか切り替え早いわ、ほんま。