第3章 免許
村「待ち時間どんくらいあんねん」
「結構あると思うよ…えっと…一時間半後。」
村「まじでか」
丸「お昼ご飯食うてへんからお腹空いた~」
そう言って丸山がお腹をさする。…横山のお腹を。
横「なんで俺の腹さすってんねん」
ス「すぐ近くに食事処あったんでそこ行きましょうか。
1人2人、一応こっちに残っておくんで」
「でもなんか悪いなぁ……もしも発表のときにわたしらがおらんやったら、の為ですよね…?」
ス「おらんってことはないって信じてます」
スタッフへの申し訳なさを感じる蒼生に対して、ずっと一緒にやってるスタッフは冗談めかして返した。
横「すんません、ありがとうございます。ほら行くで。ちゃんと戻ってこれるように早う行こ」
スタッフの言葉に申し訳なさそうに笑って返す蒼生を横山が背中を押して連れていく。
*******
村「いやぁ〜受けてるとこ生で見たかったわあ!!」
丸「もうほんまにヒヤヒヤしてたわぁ!」
横「あ、霄、ケータイ、えらいことなっとんのとちゃう?」
「へ?なんでって、あ!ほんまや!みんなから来てる!」
さっきスタッフさんから受け取ったケータイには、来れてないメンバーからのメッセージがいろいろ届いていた。
「はあ~〜…みんな覚えててくれたんやあ…」
横「そりゃあ霄のことやねんから覚えてるやろ」
「でもメンバー以外も送ってくれてんで??」
東山さんやSMAPさんなど、先輩達から。
それとほぼ同期のKAT-TUNメンバー達からも。
村「ほんま霄、交友関係広いよな」
丸「よこちょ見習い~?」
横「誰が人見知りやねん」
「誰も人見知りや言うてへんしwあとわたしは多分事務所で1人しか女子おらんからやろ〜」
物珍しさがきっかけなんとちゃうかな~?
まぁきっかけがそれでも、そこから築いてるもんは間違いなくほんまもんやからええの。
丸山「でもやっぱみんな霄のこと、認めてるもんなぁ〜誰よりも頑張り屋さんやもん」
「…そうかな?」
人から言われると嬉しい。
頑張りを認めてもらえるのは。