第3章 免許
実技に合格すれば、その次は筆記の試験。
丸「あっ!」
「あった!」
全員で蒼生の合格を確認し、3人で手を叩いて喜んだ。
横「あとは筆記だけやな!!!」
丸「霄ちんの得意分野やで!」
「おん!!ほんなら頑張ってくるわ!!」
グッ、と気合を入れ、蒼生は筆記の試験場へと駆けていった。
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(大丈夫大丈夫…。バナナ突っ込まれてでも問題たくさん解いたもん。)
また一人になって寂しさはあるけど、とりあえず心配してた実技が終わったから一安心。
安心してばかりじゃいられないけど。
筆記はマークシートで、○か×かの二択だから大丈夫。
わからないとこは勘だ!
(満点とってやる!)
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村「霄は?!」
横「ヒナ!なして来てん!」
村「そらァ気になったからや!収録もはよ終わってん。」
蒼生が試験に行った数分後に村上も息を切らしながらやってきた。
丸「今筆記の試験受けてんで!」
村「お!筆記か!!ならもう合格やな!」
タオルを頭に巻き、お得意のとび職のお兄さんスタイルになる村上。
丸(鬼教官スタイルやん)
…ぶるりと密かに怯える丸山に誰も気づきはしない…。
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(おわ、ったー…)
何箇所か悩んだところはあったけど、マークの付け間違えもなかったと思う。
満点は難しくても不合格って事はないんじゃないかと思う。
……思う。
けど、やっぱし実際に合否を見ないと安心できない。
ひとまずまた、合否が出るまで時間がかかるから、みんなが待ってるであろうロビーに向かった。
「?!???!!!!」
な、なんか!
鬼教官いる!
鬼教官スタイルのヒナちゃんいる!!!
「なんでおんの!!!?」
村「収録はよ終わったから来てやったんや!喜べ!」
ガシガシ!と頭をグシャグシャにされる。
「いだだだだだっ」
ほんっとこの人は乱暴やねんから!
そう思いつつもやっぱし嬉しくてにやけてしまう。