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8←1→8【KJ∞】

第3章 免許






丸「あ、ええ感じとちゃう?」

横「や、まだ出たばっかやん」




霄の試験が始まった途端、丸山が声を上げた。

しかし、横山の言う通り、
まだコースに出たばかり。




丸「でもほら、ちゃーんと真っ直ぐやで?」

横「さすがにここでフラフラしてたらあかんやろ」








*******



え、S字や…!



クランクも大概やけど、S字好かんねん…!

上手くいく時もあったけど、それで調子乗ってたら失敗してん!
脱輪て一回目は減点されるんけ?されんのけ??
いや、1回くらいならOKとかやないわ!
せんどけばええねん!




ここでこれくらいハンドルを切るってのを言われて、それをしていたけど、
でもそれだけやなくて、ちゃんと車幅とか、タイヤの通り方とか。
全部考えてせな。



大丈夫。
大丈夫。
間隔なんていつもメンバーと練習してるやん。






焦らないように、
ゆっくりと。
でもゆっくりすぎると逆に分からなくなってしまうから、
自分が判断できるギリギリのスピードで。








(やった!抜けた!)





S字を終え、また道に出る際に油断して見落とさないように、しっかりと止まる。


ここで左右を確認しなければ減点。






右よし左よし…
確認しながらゆっくりと左に曲がる。






この後は踏切を模したところ。
そしてその次がクランク。













*******




横「S字が先やったんか!
ちゃんと抜けれたやんな?あれ」



丸「せやんね、脱輪もしてへんやったやろ?」





遠くから見てるので、脱輪したかどうか分からなかった横山と丸山がスタッフに聞いた。



ス「そうですね。脱輪はしてないみたいです」





スタッフのその言葉にホッと安堵する2人。




丸「ほんならもう大丈夫やない??
苦手なん、S字だけやろ?」


横「いや、クランクもギリギリで擦らんかが……」


丸「あ〜……練習で何回か危なかったって言うてたね…」





霄が運転する教習車は踏切を模した所に面していた。











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