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8←1→8【KJ∞】

第3章 免許




丸「あっ、霄来たで!」


バシンバシンッと横山の肩を叩く丸山。



横「痛っ!マル痛い!!」





丸山が指さす方向を見ると、霄が試験車に向かっているところだった。


丸「もう順番とか決まってんかな??」


ス「ちょっと隙を見て聞きに行ってみましょうか」



横「そうっすね」




霄が説明を受け終わる隙をついて丸山と横山が近づいていく。



横「霄、何番て?」

「わっ、びっくりした!…えっとね、2番目やから後ろに乗っとかなあかんねん!行ってくるね」


丸「いってらっしゃーい!」


ひらひらと手を振って試験車に乗り込んだ。





横「やっぱ緊張しとるなあ~」

丸「霄、緊張しいやからなぁ。しゃーないなぁ」





スタッフにはにこやかに手を振っていったように見えたが、メンバーにはやはり違いがわかったらしい。



横「まぁ、今日のいっちゃん最初の時よりはマシになっとるし大丈夫やろ」













そして、霄の順番になった。



スタッフ・横山・丸山は少し離れた場所で見守る。




霄は少し緊張しつつも、確認を怠らないように、と車の周りを見て回り、運転席に座った。
少しして、霄が車を動かし始めた。




横「S字とクランクさえ出来りゃ落ちることないと思うねんな〜」

丸「せやんなあ〜坂道発進とかもあんねやろ?でもAT限定やから大丈夫やろ!!」










*******








ぶっちゃけ、緊張してる。

本当は最後の最後まで指導員の先生には「危ないなぁ」とか言われてたから自信もほっとんどない。




でも皆が信じてくれてる。
わたしなら出来るって。
そんなん、頑張るしかないやん。
やっぱあかんやった、なんて思われとうない。
そんなこと思うような人たちやない。メンバーは。
でも他の人は?
わたしのことよう知らん人は?



あかんあかん
ネガティブ入ってきてる。



切り替えな。



やったるんや。
仮免の一つや二つ…(ひとつあったらええねんけど!)






呼吸を整えて、いざ尋常に!











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