第3章 免許
収録日……
横「今日は待ちに待った仮免の試験の日ですけども」
丸「どんな気持ち?」
今日の収録のメンバーは、横山と丸山、そして受ける本人である霄。
「そらもーーどっきどき!!」
そう言って、胸を押さえ深呼吸をする。
丸山はそんな霄の背中とお腹に手を当て、「ほな丸ちゃんと一緒に深呼吸しよな。せーの、ひっひっふー、ひっひっふー」と言っている。
霄も余程緊張しているのか、いつもなら突っ込むところでも「う、うん。ひっひっふー、ひっひっふー…」と合わせてしまっている。
横「…それ深呼吸ちゃうぞ」
「はっ!」
丸「はっ!」
横「もー…肩の力少しは抜いとかんと、いらん失敗するやろ?」
「うーーー」
項垂れる霄のほっぺを両手で柔らかくつまむ横山。
横「大丈夫やって。模擬の問題も満点やってんから。普段通り落ち着いてやったらええ。技能の時もちゃんと目線動かすんやで?焦らんでやったら大丈夫や」
「うん…」
ぐにぐにと上下左右に動かしながら霄に言い聞かせる。
横「まっ、駄目やってもそれでおしまいやないからな!取るまでやからな、この企画。霄が落ちれば落ちるほどこの企画が長続きすんねん。」
そう言って手を離すと、にっかりと笑う横山。
「え、何それ、逆につらいやん、長引いたら」
横「ほんなら受かったらええやん」
「!?!?!」
丸「さも当たり前かのように言われて霄、固まってもうたw」
そして試験の時間に近付いた。
先に技能の試験がある。
その前に1度、説明等で集まらなくてはいけない。
「ほんなら…行ってきます!」
ビシイッ!と敬礼する霄。
横「行っといで」
丸「ああああ゛いっ!!!!」
霄の敬礼を受け、2人も揃って敬礼で返した。