第3章 免許
「ありがとう、ヒナちゃん」
はぁっ〜~と深く息を吐きながら、口周りについたバナナのベトベト感を拭う霄。
村「ほんで何があったん」
大「ほんまや〜。食べもんこんなことにして」
大倉の手と口にはバナナが。
霄に押し付けられていたバナナたちである(2本)
「勉強してたのに亮ちゃんが『間違えた時になんか罰があった方が頭引き締まるやろ!』って言い出して…」
錦「やらな!!ってなるやろ?」
安「最初はしっぺとかやってんけどなぁ~」
誰に言われるでもなく、自然と正座になる3人。
渋「俺も「違うやろ!!!すばやんは違う目的やった!」ちょっ、霄告げ口すなや!」
渋谷も正座していたが、霄の告げ口に思わず腰を浮かした。
横「おっちゃんは通常運転やってんやろ」
渋「誰がおっちゃんやねん誰がエロいやねん」
村「エロいは言うてへんわ」
バシンッ、と頭をはたかれ、浮かした腰がまた元に戻る。
大「で、少しは覚えたん?」
もぐもぐとしながら、大倉が霄に問う。
「うん。少しは。でも問題解いてる時間違える」
安「ちゃんと文読めば大丈夫やって」
錦「お前はちゃんと読んでるようで読んでへんねん。ちょいちょい抜かして読んでしもうてるやろ?」
「そうかも〜。大体は『こんなことしたらあかん!』とか『これはこうした方が安全やんな』とか…感覚で答えてる部分もあるし…」
横「感覚で覚えるのも大事っちゃ大事やな?その感覚を基にして、その感覚に足りない部分とかを足してくみたいな」
「あ~…なるほど…なんか、わかったかも。言いたいこと。」
渋「もし何かわからへんことあったら聞いてや」
「…すばやんには聞きたくないわ」
渋「なんでやねん」
(「すばやんに聞いたり勉強付き合ってもらったらセクハラされそうやねん」)
(錦「さっき目が本気やったもんな」)