第3章 正夢リヴァイバル
傘を持つ手が震えてる……
あの日も……震えてたな
あれは寒さとかじゃなくて……俺への恐怖だったんだ
俺の表情を見て、恐怖を感じたから……
気が付かなかった自分への罪悪感を感じながら、それでも応じてくれた彼女に感謝をしながら、一度だけ瞼を閉じた
……大丈夫…………今までずっと、言い合いなんてしてきたんだ
今の若干情緒不安定な彼女の言葉くらい……酷じゃない
寧ろそれくらいの方が……本音を聞き出せるかもしれない
瞼を開いて、水色の瞳に話しかける
「”間宮”」
「………………」
「”間宮、あんたも……俺のことが嫌いならわかるよね”」
「……っ…………」
……また涙が溢れてきた
そうだよね。なにか言いたくても、あの日のこいつはずっと黙ってた
今回もきっとそう……耐えればいいと思ってるんでしょう?
応えるというのは分かってるけど、やっぱり心のどっかで自分への罪を下そうとしてるんでしょう?
でも
……平気だよ、雪乃
「”間宮は俺を、俺の業を許すなよ”」
今からぶっ壊してやるから、それ
「…………それは、俺の業だから、俺が判断するよ」
「!」
そのために、俺は言葉を置き換えた