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【暗殺教室】君が好きになるまで

第3章 正夢リヴァイバル


「……カルマ……ここやだ。帰ろう……?」


傘を持った手でカルマの袖を引きながら懇願す

けれど手への力が強くなるだけで、受理されることはない


「帰ろうよ……ねぇ。ねぇ、カルマ……!」

「”間宮”」

「!!」


力が抜けた感じがした

その呼び方をされた瞬間に、力が……脱力した


カルマは少し微笑んで、傘を地面に捨てた

数秒空を仰いだ後、もう一度……”あの日を唱えた”



「”間宮、あんたも……俺のことが嫌いならわかるよね”」



やめて

やめてよ


心でどんなに不平を言ったって……伝わらないのは前回と一緒で知ってるのに



「いやだ…………どうして、こんなこと……するの……?」

「……………………」



涙の流れる私の頬に手を滑らせて、困ったように瞳を細める

その口元は、僅かだけれど「ごめんね」と、謝罪の言葉を呟いていた



「そんな……そんなに、私のこと…………嫌いなの……?」

「……間宮…………」

「間宮じゃない……雪乃って…………呼んで」



嫌だよ、嫌だ

私はこの呼び方の時期に過ちを起こした

もう一度なんて……嫌だ


カルマにもう一度、踏み込むのなんて……嫌だ



嫌いでいなくちゃ……信じてもらえないのに



形容動詞の嫌いだったのは、前までのはずだったのに……

延長してまで……嫌ってたのに


私はまた……同じ夢を繰り返すの?

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