第3章 正夢リヴァイバル
「どうやら、生徒の落とし物を踏んだようですね」
「なっ!」
雨は止んだ
先生の勝利を祝うかのように
私たちの暗殺への意思も……強くなっただろう
だけど…………
私にはまだ、克服しないといけない問題が…………あったんだ
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「ん…………まだこっちは止んでないんだ」
「高低差あるからね。それに離れてるし」
「まぁ……それで、何処に行くの」
「お楽しみ。でも雪乃逃げそうだから俺と手繋いでて」
「逃げる……?なに、喧嘩なの」
「喧嘩かもね。結構際どい」
ふーん…………こんな雨だというのに
不思議に思いながらも差し出された手を握った
喧嘩関連だともうこの行為には慣れてしまった
繋いだまま歩いて行くけれど、私はだんだんと気分が悪くなっていった
だって……この方向は…………
「……ここら辺だったっけな」
私の悪夢の場所