第3章 正夢リヴァイバル
スパン!
「!」
触手……!?
なんで、イトナ君の頭に…………
「どこでその触手を手に入れた!!」
っ、
二回目に見る先生のガチギレの表情に思わず隣に居る神崎ちゃんの袖を掴む
なれないな……あの顔
あんまり見たくない
けれど見届けなくてはいけないものから目を背けるのは気が引けるな
視線を戻して、行く先を眺める
シロという自称保護者の援護もあって劣性を強いられてる
……果たして今まで私たちが磨いてきたものが、こうもあっさりやられて良いのだろうか
この教室から暗殺を取ったら……前に戻るのではないだろうか
…………そしてそれは、先生の望んだクラスなのだろうか
ナイフは掲げているだけでは何も効果を成さない
銃も構えているだけでは何も射止めることはできない
ならば……イトナ君がもし先生をこの場で殺したとして、その掲げ構えた私たちの刃と銃口はどうしたらいい
目標、ターゲットを見失い……下ろされるだろう
喜びのように拳を掲げないだろう
……これは、政府でも、暗殺者でも、国連のターゲットじゃない
「……私たちの獲物だ」
「いいことを言いました。間宮さん」