第3章 正夢リヴァイバル
この感覚は……いったいどこで感じたんだっけ
微睡んだ意識で問う
怖い……違う
眠い……違う
悲しい……違う
虚しい……違う
寂しい……そうだ
寂しいんだ……私
前にも感じた……この感情
それはいつだっけ
回想を廻り合わせ、思い出す
あぁ、カルマが停学で、居なかった時期だ
カルマが勝手に停学くらって、勝手に居なくなったときの……感情
あの人の停学明けの日……嬉しそうに呟いたのは居なかったからじゃなくて
きっと
もうすぐ会えるって、思ったからなんだ
『喧嘩の相手がいないってね、暇なんだよ。つまらない…………あんたもそうだったんでしょう?』
その通りだよ
でもそうさせたのは貴方だ
そこは貴方が悪い……嫌いだ
振り回して、挑発して、否定して……
否定してくれる存在を失ったのは大きい
このゲームに終わりはあるだろう
けど、勝つのは貴方じゃない
私が勝つんだ
それまで、知ってはいけない感情だ