第3章 正夢リヴァイバル
そして、先生たちの事態も無事収集を迎えた
私はというと、放課後に残らなきゃいけないのでのんびりとしていた
「ごめんね、待っててもらって」
「ううん、私は用事もないから平気だよ」
例え帰ってもいつもの喫茶店に入り浸ってるだけだし
寧ろ誰かといる方が楽しい
「それで、話ってなにかな。悪いことした覚えは残念ながら無いのだけれど」
「あはは、間宮さんは悪いことなんてしてないよ。するとも思えないし」
「嬉しいね。そう言ってもらえると。なら、なんの話?」
「うん、あのさ……」
そこで止まる
どうしたのかな?
なんか言いにくいこと……なのか
それともただ単にためてるだけなのか……
どちらもと私には判断がつかないので、とりあえず待つ
こういうのは相手を急かさない方がいい
渚なら尚更だ
暫く待っていると、やっと決意を表したように口を開いた
「間宮さんは、今……好きな人とか居る……かな?」
「?……皆好きだけど」
「違う違う。皆……じゃなくて、個人で」
個人?
「え、居ないけど。嫌いな人で良ければ居るよ」
「因みに嫌いな人は?」
「あはー、それ聞いちゃうか。カルマだよ」
「だよね……よかった。前と変わってないや。間宮さんは」
あぁ、そういえば前にも同じ質問されたんだっけ
ほとんど同じ返答しかしてないけど
「それがどうかしたの」
「いや、これは僕個人なんだけど…………友達とかじゃなくて、罰ゲームでもなくて」
「?」
なんだ?
クエスチョンマークが頭にいくつ飛んだかわからない
それでも次の言葉を待つことにする
さっきより短い時間を待った後……その意味を私は告げられた
「僕は、潮田 渚は……間宮 雪乃が好きです」