第3章 正夢リヴァイバル
「烏間先生もめんどうなことに巻き込まれたね」
「イリーナ先生とロヴロ……?先生に狙われてるって」
「まぁ、ロヴロは怪我したから、実質ビッチねぇさんと烏間先生なんだけど…………雪乃はどっちだと思う?」
「どっち……」
うーん、どっちか……
イリーナ先生女の人だしな
真っ向から挑んだら烏間先生には勝てない気が……
でも殺し屋としての尊重をするなら……
「……イリーナ先生じゃないのかな」
「そう?俺は烏間先生だと思うんだけど」
「じゃあ賭けをしましょうよ。私が勝ったらその手に持ってるいちご煮オレをちょうだい」
「物要求かよ……まぁいいけど。オレが勝ったら?」
「特になし」
「殴るよ?」
「ごめんなさい」
いつものように即行で謝ってから悩む
「んー、なにがいいの。すぐに済みそうなやつで。私の持ってるサンドイッチとか」
「雪乃の親料理うまいもんねー。それでもいいかもしんない」
「ただし、フルーツサンドはあげない」
「知ってるよ。普通のタマゴサンドでいいよ」
「よし、成立ー♪」
賭けが成立したところで窓から観戦する
タマゴサンドだけ一応残してフルーツサンドを食べながらだけど
さて、頑張れイリーナ先生!
いちご煮オレを奪うために!……なんてとても言えないけど
普通に学校やめてほしくないし
烏間先生に勝ってもらいたい
そう意思決定をしたところで、私はなぜか渚に呼ばれる
「ごめん、渚のところ行ってくる。結果見といて」
「渚くん?…………あぁ、うん、わかったよ」
呼ばれたことを伝えられたカルマは何となくだけれど
少しだけ焦ったような返事をした