第3章 正夢リヴァイバル
「ふ…………」
目が覚めて、しばらくボーと布団を眺める
そこから視線を動かして、スマホを見る
赤いランプが点滅してて、通知を知らせてる
それに手を伸ばし、中身の内容に笑みを溢す
「雪乃ー、もうそろそろ学校よ」
「うん、準備はできてるよ」
「あら、今日は機嫌が良さそうね。その調子で頑張ってらっしゃい」
「はーい」
貴方は私が嫌い
私は貴方が嫌い
だけど、嫌いなりに離れたくない
それが何を意味してるのか、何を知ろうとしてるのか……わからないけれど
まだ、このままでいい
このままで、居させてください
『私の夢が正夢になったら、私は貴方を拒絶するかもしれないよ。それでも貴方は、私を許せる?』
『許すよ。正夢になっても、エンディングだけ変えてあげる。そのためなら、踏み込んで嫌われてやるよ』
そのエンドロールが……変わるまでは