第3章 正夢リヴァイバル
『ん、あれは……』
だめ、やめて
『こんなに雨降ってるのに……』
やめて、追い掛けないで
『カルマ』
「やめて!!」
ガバッ!
「はぁっ…………はぁ……」
もう何回……間違いを、過ちを繰り返すんだ
こんな、こんなもう救えないとわかってるのに……
額に手を当て、狼狽する
「もうやめてよ……私が、悪かったから」
私が悪かったから、わかってるから
何度も繰り返させないでよ……
もう罪悪感で……何が夢の罪悪感で、何が現実の罪悪感か…………わからない
枕元にいつも置いてあるスマホに手を伸ばし、メールを開く
文面を打ち込んで……
「………………」
送信ボタンが押せない
誤字なんて、ないのに
どこも間違ってないのに
送信だけが、押せない
時計をちらりと見て、時間を確認
絶対に寝てる……はず
私が今から二度寝につくまでに返信は来ない
私が起きたら……返事が来てる
それなら…………
私はその文面をもう一度見つめて、送信ボタンを押した