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【暗殺教室】君が好きになるまで

第2章 持続性スリープ


僕はいつもみたいに間宮さんと帰るために彼女を探していた


「……まぁ、サボりたくなる気持ちもわからないでもないけど」


授業どころじゃなかったから

逆にまだ真面目な方の間宮さんが逃げる授業って一体……

苦笑いをしながら木陰を覗く


「あ、いた」


わかりやすい真っ黒な髪が見える

やっぱり寝やすそうな場所ってここだよね

寝ていて起こすのも可哀想なので、少しゆっくりと近づいた



「!」



しかし、ある程度近付くと、一人ではないことに気が付いた


え、カルマ君?


瞼を閉じて、寝ている

でも僕が驚いたのはそこじゃない


「?渚……?」

「あ、ごめん、間宮さん。驚かして」

「ううん、全然大丈夫。探してくれたんだねー。もうそんな時間だったのか」


なに食わぬ顔で僕に対応しているけれど、僕的には彼女ではなく別に意識がいってしまう


……なんでカルマ君が間宮さんの膝で寝てるんだろ

嫌いなはずじゃ……


そんな僕に気が付いたのか、若干頬を染めた間宮さんが困ったように微笑む


「また振り回されちゃった……ほんと、どうにかしてほしいよね。その性格」

「あはは……」

「嫌いだからって振り回さないでよ……」


……それは本当に嫌われてるのだろうか

僕は二人の関係をゲームに例えたけど……本当に、もしそうなら…………



僕はカルマ君に嫉妬するだろう



攻略、落としにかかっていて……この犬猿の関係を利用してるのなら……

それでノーマークに見せていたのなら……


「…………僕、先に帰ろうか?」

「え、」

「カルマ君と帰るでしょ?」

「ううん、渚と帰るよ。なんでこの人と私帰ることになってるの」


さも不思議そうに言われ、あぁ……これはまだ勝機はある。と、勝手に判断した

その判断の最中に間宮さんはカルマ君を起こしていた


「あぁー……足がしびれたー」

「ふぁ…………あれ、渚くんだ」

「おはようカルマ君」


ちゃんと笑えてるかな。そこだけが今心配だ
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