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【暗殺教室】君が好きになるまで

第2章 持続性スリープ


「……おもっ…………」


肩が異様に重くて固定されて痛い……

そんな感覚から目が覚める

覚めてから一分ほどは私の頭は働いてくれないので、ぼー……としながら首を回す


「……なんだ」


カルマか

こいつが寄っ掛かってたから重かったのか

いつもの覚醒状態だったら飛び退いてるんだろうけど

今はぼんやりとしてるから普通に処理できる


「赤羽 業重い……」

「……ん…………?」

「お、も、い、の。人間は頭が一番重いんだよ」

「あ、そう。……んで?」

「つまり肩が痛い」

「はいはい」


生返事をした彼は頭を浮かせるとそのまま降下


「!?」

「お、結構良い眺めかもしれないね」


な、にを……

行動のせいで普段は一分ほどかかる思考回復が短縮され、きっかりと目が覚まされた

彼は私の膝の上でクスクスと笑う


「あーあ……珍しく真っ赤になっちゃって…………」

「っ……!」


首もとを撫でないでくれ

くすぐったい……


「顔近付けたって赤くならないくせに……」

「そ、れは…………ていうか、それと膝枕は違う!」

「じゃあ、岡島を押し倒したのとも……違うの?」

「だから!あれは……」


押し倒した訳じゃないって……

しかも岡島くんだし……


黙秘権の活用で顔を伏せるが、それは逆効果なわけで

私の髪の毛を退けて頬に滑らせる



「可哀想な雪乃……俺にいじめられるなんて」

「性格悪っ……!」

「今頃?てか、この位置良いね。伏せられても顔がよく見える」



見なくて良い……

それに追い込まなくたって良い……



「そういう性格大っ嫌いです!自重してください!」

「やだね。これでも我慢したし……あんたも我慢すれば良いと思うよ?」

「私が寝てる間に何をしようとしたんです……顔に落書きですか」

「してないし、しかもやったら殺されるし……そもそも最初は起こそうとしてたわけだし。心優しい友人を持ったもんだね?」


優しくない

それに、それからどうやったら膝枕まで発展するんだ


「俺に振り回されるの……今に始まったことじゃないでしょ?」

「……そうね、もう慣れてきたけど。でもこれはなんか…………違うと思う」

「まだ言い張るのかよ。なに、俺じゃなかったらどんな反応だったわけ?」


こいつじゃなかったら……?
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