第2章 持続性スリープ
しかし、岡島くん
「残念だったねー♪機械だ」
「うおおおおおお!!俺は信じないぞぉお!!」
「よしよーし、うるさいよー」
「皆!間宮が!笑顔で!毒を!」
「岡島くん、黙ろうねー」
私の素性をばらさないでねー
笑顔の制圧を押し掛けながら追い詰めていると、それを止めるかのように恒例のダイブが……
「おはよう!」
「わぷ!」
「ぐふ!!」
直撃した後に岡島くんのお腹に顔面直撃した
これぞ二次被害……
「今日もE組は平和だね」
「いや茅野ちゃんのせいだよ!平和なの!?」
「ご、ご褒美!?」
「違うわ!岡島くんにご褒美のつもりで抱きついてない!」
「おやおや、まさか雪乃は……」
「なんでナチュラルに中村ちゃんヤジに来てるの!」
ていうか、茅野ちゃんが降りてくれないと私が岡島くんの上から降りられないんだが……
アウェーすぎる……この光景
まだこのクラスのイケメンであらせられる磯貝くんならともかく……岡島くん…………
集会のときはほとんどの災難を受け持ってくれたから感謝はしてるけれど…………岡島くん……
「……ちょっと気分が」
「急いで退いてあげて茅野!!」
「あぁぁああ!!ごめん!ごめんね雪乃!」
「うえぇ……」
私の下の人物を理解し、瞬時に退いた茅野ちゃん
うぅ……サンドイッチの気持ちがわかった気がする
しかも身長が低くなかったら頭と頭をぶつけてそう……
額に手を当てて体を起こすと赤いヤジが一人増えてる
「なにしてんの?朝からお熱いねぇ」
「うるさいな……なんで岡島くんと恋愛フラグ立てられなきゃいけないの」
「俺は最初から見てないからねぇ……途中から見たらただ押し倒してるようにしか見えなかったよ?」
むしろ倒されたのは私だ
「鼻が痛い……顔面打った」
「じゃあ岡島の顔を顔面から殴ってー、鼻の骨折るってどう?」
「カルマが殴るのかよ!?俺に恨みでも!?」
「いや特には。フェアになるかなーって」
「ならねーよ!?」
「あはは……カルマ君、ストップ」
苦笑いの渚の手を借りつつ立ち上がる
朝からとんだ災難だ
赤羽 業が加わることによって尚更……
そしてこの次の災難も知らずに私も苦笑いをこぼした