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【暗殺教室】君が好きになるまで

第2章 持続性スリープ


「そういえば、昨日の班行動……大変だったんだってね。無事だったの」

「きっとあんたの内心では無事じゃなけりゃあよかったのになぁって思ってるでしょ」

「神崎さんとか、奥田さんとか……そのメンバーは無事を祈ってるよ」

「俺の無事だよ」

「……特に、祈りは……してない」

「ねぇ眠いんでしょ。瞼落ちてきてるけど」


確かに眠いかもしれない……

暖かいココアも飲んで……お腹も暖まってる

たぶん、今お布団に入ったら寝れそう


「茅野ちゃんにね、教えてもらったの。ホットココアとか……ミルクとか、お腹暖めるとか」

「ふぅん……まぁ眠いんなら恐怖を甘んじる覚悟で寝た方が良いんじゃない?」

「……たぶんね、」


ひとつ欠伸をして目を擦る

布団に帰ろう、たまには睡眠不足以外も味わいたい……


「あぁ、ひとつだけ良い?」

「?」


部屋に帰ろうとする私を引き留め、微笑む


「俺はね、雪乃が雪乃であるための定義は確かに知らないよ。それは誰かが決めるものじゃないはずだから」


でも……と、私の手からココアの缶を取り上げながら続ける



「何も着飾ってない雪乃が…………たまに見せるそれが、雪乃が雪乃であるための定義だと思う」



どういう……


「それがなくなったら……あんたはただの人形だよ。それとも、ロボットかな?」

「どう……」

「頭悪い雪乃には難しい話だったかもね。忘れて良いよ。悪夢も一緒に…………俺が背負ってあげる」


おやすみーと、手を振りながら帰ってくその姿に

なぜか私はひとつの罪を許された気がした
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