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【暗殺教室】君が好きになるまで

第2章 持続性スリープ


「あ、そーだ。雪乃」

「?」


分かれ道、私は直進、彼は左の道だ

そこで呼び止められる


「ノート、落書きしといたから」

「見たの!?しかも何てことするの!」

「じゃーねー」

「ちょっ!」


あの不良……

勉強してるのも秘密にしてたのに中身まで見たあげく落書きまで……

怒ってももう本人は見えなくなっているのでとりあえず家に帰る

そしてノートを確認
 


「!」



え……



「……全然、落書きじゃない」



そこに書いてあったのは私のまとめた内容をまたまとめたもの

線とか矢印とか引いてあって

どういうやり方なのかコメントが入ってる


「全部のページ書いてある……」


そういえば、一時間くらい寝てたって……

一時間これ書いてたってこと?

なんで?私なんかのために……

努力とか、そういうの嫌いなはずじゃ…………


「……………………」


最後のページにはコメントだけ書いてあった

真っ白なページの丁度真ん中らへんに





『たぶん、口で言わないから書いとくね。お疲れさま。頑張れ』






消す準備万端だった消ゴムを手に取ろうとして、置いた

ノートを胸に抱いて、無意識に口元が緩む

スマホを取り出してタップする



『お、苦情の電話?』

「感謝の電話。落書きがあまりにも綺麗すぎて、お陰さまで私の消ゴムが減らなくてすんだよ」

『余分なごみがでなくて済んだわけだ。まぁ、たまには優しくするのも良いかと思って』

「それも気まぐれなの。でもちょっと嬉しいかもしれない」

『素直にありがとうって言いなよ』

「あはっ、そうだね、ありがとう」





カルマ





最後に名前を付け加えて通話を落とした
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