• テキストサイズ

【暗殺教室】君が好きになるまで

第2章 持続性スリープ


「ん…………」


あれ、寝てた?

ぼやっとしてる視界が自分が寝ていたことを教えてくれる

そして今度はクリアになった視界が隣に誰かがいることを教えてくれた


「?……カルマ……?」

「お、丁度よく起きたねぇ」

「……?…………何でいる、の?」


あー……まだ頭がハッキリしてないな

質問したけどたぶん自分のなかで無惨に忘れてしまいそう……


「雪乃を回収しに来たんだよ。店で寝んなよ」

「……うん、そう」

「水ぶっかけるよ?」

「…………それはだめ」


あと一分ぐらい我慢してくれ

そうしたら戻る

喉の乾きをアイスラテで潤し、ぼーとしてからやっと頭も起きてくる


「ん、今何時?」

「七時半、まぁざっと一時間くらい寝てたんじゃない?」

「あー…………やっちゃった。ていうか、なんでここに来たの」

「気まぐれ、そういえばこっち行ってたなー……程度」

「あ、そう」


見事に私が寝てるときの気まぐれだなんて

ノートやら参考書やらを鞄に詰め込んで隣の人物に問う


「なんか食べる?」

「ん?雪乃食べるの?」

「食べようかなーって、いやべつに要らないなら帰るし。”カルマ”の…………っ!」



慌てて口元を押さえる

あっぶな……いや、アウトか

渚に昔話した名残で名前…………

本人居るのに言うなんて恥ずかしさで死にそうだ……



「雪乃」

「違う!あ、赤羽 業の家も晩御飯が…………」



どうしよう……自分が作り出して自分がハマった……

せめてハマったなら逃げ道の穴は続けといてよ!

自分に言ってもしょうがないけど!

大混乱に陥りそうな私の頭を彼は叩く


「いたっ」

「雪乃さん雪乃さん、落ち着いた?」

「なぜさん付けなの、ていうか痛い……!」

「よかったね」

「嬉しくないわ!」


痛いわ!普通にグーでしょ今の!!


「名前なんてさっきも呼んでたじゃん」

「は?呼んでないよ」

「呼んでたよ。つーか、帰るの?食べるの?」

「食べるよ!もう!」

「じゃあボタン押して。俺も食べるから」
/ 262ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp