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【暗殺教室】君が好きになるまで

第10章 未来的アナザーエンド









電車に乗って

整備された道を歩いて

私有地になっている山道を通る

もうこの道は誰も通ってはいないけど

記憶のどこかで、それで良かったと思う

この場所を最後に踏みしめていたのが、自分達で

他の誰かに荒らされたくないって、心から感じてるから


「なつかし……」


呟いた先には

古くなってしまった校舎

最後の一年を過ごした、校舎

カルマ曰く

皆で定期的に掃除をしているらしいから、案外あの頃とあまり変わってないそう

ところどころ、新しい木材に変わっていたりはするけれど


ぐるりと校舎の回りを一周しようかと近づき、気づく

あれ?

花壇のところに花が添えてある

それも、まだ新しい

一日二日、経ってるか経ってないかくらい


「誰か来たのかね。茅野ちゃん辺りかな?」

「そっか……お姉さんの居場所でも、あるもんね」


茅野ちゃん……

本当

貴方ほど、辛い思いをした人はいなかったのに

最後は殺せんせーを守るために戦ってくれて

一番、E組を愛してくれた人はいなかった


私はその花の横に持ってきた花束を置き

手を合わせた


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