第9章 好きになるまでカウントダウン
そうしたバレンタインも終わり
E組全員が第二志望以内で合格した
感極まるE組だけでの卒業アルバムを創作の最中……それは起きた
殺せんせーを殺すための国が発動した暗殺
なぜ私たちが同情され、先生が悪者になっているのか
なぜメディアは正しい情報を伝えてくれないのか
なぜ、私たちになにも伝えてくれなかったのか
そんなことを考えている時間などなく
私たちは行動に移した
『俺を困らせるな』
烏間先生のその言葉だけを頼りにして
クラスの中での連絡
個人での連絡の仕合
直接での情報交換
そして……一週間後の作戦
「んじゃあ……雪乃」
「仰せの通りに、指揮官さま」
カルマを指揮とした作戦により、私たちは夜に紛れて自分達の先生の救出に踏み切った