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【暗殺教室】君が好きになるまで

第2章 持続性スリープ


「間宮さん、起きてー」


…………?


ゆっくりと瞼を開けると目の前に渚の顔

おお、びっくりした


「ふぁ……う」

「また寝不足?もうすぐ降りるよ」

「はーい……」


返事をしてまた欠伸を漏らす


「そろそろテストもあるのに、そんなんじゃテスト中寝ちゃうよ」

「それもそうだね……けど、寝るのには度胸がいるから」

「度胸?」


……シャワーに行った後、結局寝れなかった

睡眠障害でも持ってる、とか言われちゃいそうだな

強制的にシャットダウンしてくれる方が夢を見なくて済む

まぁ、そんなこと言えもしないけど……


案じさせないように微笑む


「……なんでもないよ、起こしてくれてありがとう」

「どういたしまして」


やっぱり、渚と居るときが一番なごむ

茅野ちゃんもプラスでいたら癒される

皆と居るともっと平気

本校舎のあの半年間より……夢のことを楽しさで忘れられてる


後少しの電車のなかでそう思い、少し、笑う


ごめん、忘れちゃいけないことだから……こうやって身体に刻んでるんだよね




「……カルマは…………そういう人だった」




そんな人間に喧嘩を売ったのは、私の方だった



「着いたよ、間宮さん」

「うん、行こう」





今の方が私と赤羽 業の関係は酷いだろう

自分で自分のいってることと行動が制御できてない

それはきっと、二人とも互いに気がついてるから




いつまでも……前のままでは居られないと




どうにか、前のままにしたくて……こうなってしまったと

一番近くに、近くで見てたから……離れるとなんにもできなくなっちゃう

一歩後ろが、二歩も三歩も後ろになって……


手を伸ばしてもあの頃のようには届かない


「間宮さん、聞いても良い?」

「?なにを」

「僕はカルマくんと間宮さん、二人と同じクラスだったけど……未だにわからないことがあるんだよね」


あぁ……振り返らなきゃいけないのか




「どうして二人が、こうなったのか……聞いても良い?」
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