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【暗殺教室】君が好きになるまで

第8章 期待値アンサー


教室に戻った私たちは

奥田ちゃんの解読のお陰で殺せんせーの爆破が1%だと知った

けれど私たちは暗殺をやめることしない


三月までに暗殺ができなかったら私たちは普通の生徒として卒業し、進学していく


それが私たちの結論だ

そして


「メリークリスマス!」

「「「メリークリスマス!」」」


からの


「明けましておめでとうございます!」


「……冬に出来なかったから一気にやり通すんだって」

「へぇ……それであんたは逃げてきたと。中々懸命な判断だ」

「あんな露出の高いサンタコス着たくないもの」

「似合うと思うけど?」

「嫌だ。赤って理由で押し付けないで」


昇降口の階段で、赤と黒は喧騒から離れて座る

カルマが持っているイヤホンを片耳だけ借りて音楽を聴いていた

寒い冬空に外にいるのは苦だけど

あの喧騒のなかにこの気分で交わるのは精神的にきつい

早く晴らしたいのに

中々言えてないその設問


……皆もバラバラの道を行くのにな


「サンタならカルマがやれば良いのに。誕生日的にもベストでしょ」


こうやって話せる機会があっても

話題を持ちかけない自分がいる


「何で自分の誕生日にプレゼント配んなきゃなんねぇの?」

「悪さした自分を恨むのですね。よくもまぁプレゼントが貰えてたものだよ」

「誕生日のくらいはもらえるに決まってるでしょ」

「それもそうか」


今考えても、言えないか

私は臆病で、こうなってしまったんだから


「宇宙、楽しかった?」

「もう一回は良いけどね……楽しかったよ」

「そう……渚との良い卒業旅行になったね」


そうやって暫く話していると

サウンドトラックが変わって、時間の経過を知らせる


……さすがに寒い

そろそろ教室戻らないとな

悴み始めたその手に息を吐き、イヤホンを外して返す


「カルマ、また時間があるときに……私の家寄ってくれる?話したいこと、あるんだ」

「話したいこと…………んじゃあ、明日ね。明日そのまま寄るわ」

「うん、お願いします。教室、帰ろっか」


立ち上がった私はいつもどおり、笑い

明日への緊張を悟られないようにした
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