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【暗殺教室】君が好きになるまで

第8章 期待値アンサー


「そういえば、カルマ」

「ん?」


ハイジャックも無事済んで

暫くの休養中に渚が問いかける


「間宮さん、なんか悩んでるみたいだったけど……なんかしたの?」

「なんでもかんでも雪乃の悩みの原因俺にしないでくれる?」

「だって基本的にそうじゃない?僕は三年間見てきてるからその程度はわかるよ」

「あっそ。まぁ……強ち間違ってないだろうけど」

「じゃあやっぱりカルマが原因?」

「いやたぶん……逆だよ」


この間の記憶を漁り、俺は思考を回想させて答える


「自分が原因で俺を縛らないか、考えてるんだと思う」


俺がなにも知らないとでも思ったのか、あいつは


「……知ってるのに、雪乃が受ける高校くらい」

「え?」

「佳奈さんが教えてくれたんだよ。それと、雪乃の部屋にパンフレットが置いてあった」

「夏休みの話……だよね」

「そ、最終日。見付けたんだ……あっちは優雅にドライヤーやってたけど」


その後に確認の意味でも聞いた答えからも

確実的にあの学校なんだろうな


「カルマは何も言わないの?下手したら三年間会えないんだよ?」

「…………だからって、俺はあいつの進路を曲げたくないよ。俺ら、まだ中学生なんだし」


将来を誓いあった訳じゃない

ただ、現状

俺と雪乃は違う人と誓うかもしれない

そんな不確かなままで、そんなことは出来ない


「止めないってこと?」

「止めないよ。俺は好きなやつを縛りたくないからね。ただ……」

「?」


自分の顔が無意識に歪んだ気がした



「あっちからそれを言うまでは……俺は何も言わないよ。"言ったら俺は、雪乃を信じてないことになる"」
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