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【暗殺教室】君が好きになるまで

第8章 期待値アンサー


それから宇宙ステーションへの潜入が始まった

私は何故か皆に二人と一緒に行ってこいと言われたので

渚、カルマと一緒にロケットを目指す


絶対私ラストの緊張ほぐし役だよな……

この二人なら平気なのに


内心でそんなことを思いつつも

律との連携を取りながら進む

「軽い警備……ではないけど、まだ普通に行けそうだね」

「雪乃のあれは知り合いにしか通用しないしねぇ……」

「寧ろ他の人に通用しちゃったらチート技だよ。間宮さんがどこにでも入れちゃうし」

「開発中の新作ゲームとか取り放題だ」

「カルマみたいにゲームそんなやらないけど」


人の特技を悪い方向に使うんじゃない

一睨みして階段を駆け上がる

ここを上ればゴール

ダミーと入れ替わって、私は二人を見送って終了だ


「あれ」

「殺せんせー!?」


わお、点検バッチリだ

そっかそっか

もし事故したりしたら責任あるもんね

納得して、私は少し外を眺める


……全力で走って元来た道を戻る

警備が回ってくるのに10分って律が言ってたから早めに戻んないとな

それからまた映像の誤差を……


頭の中での逃走は完璧

それを確認できたので

私は二人に微笑む



「渚と、カルマ……に至っては何回言ったかわからないけど、やっぱりこれは約束的な意味でも大切だから言うね」




"行ってらっしゃい"




「ちゃんと私に"ただいま"って言うまで、私は"おかえり"って言わないからね。他の皆が来ても言わないからね。渚とカルマに行ってらっしゃいって言ったから、二人にしか言わないからね」


私の家ではただいまもいってらっしゃいも滅多にない

だから、

このやり取りはスゴく……心地良い



二人はそれを知ってるから頷いて口を開いた




「行ってくるよ。楽しみにしといて」

「うん、行ってきます」




その言葉を聞き届けると

私はまた笑って階段を下りた
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