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【暗殺教室】君が好きになるまで

第8章 期待値アンサー



分裂し出したクラスを私の隣で、私と同じように考察していた人間

なにも、口を出さず……ただ一人、流れを観察していた人間



「渚くん、随分調子に乗ってない?」



赤羽……業…………

「………………」


渚とカルマは仲が良いといえば良い

けれど未だに二人は互いを君づけだ

私みたいに、同じ時間を過ごしていたにも関わらず……名字から名前へと変わったくらいしかない


……カルマが変わる

渚も変わる


そう、思った

だから……私は一歩下がった

私が下がると、いつものように

カルマは前へ進んだ


「E組で一番暗殺力があるのは渚君だよね。その自分が暗殺やめようとか言い出すの?」


カルマと渚は対立する

それは昔からあったカルマが渚に対する嫉妬のようなものが爆発した証……

喧嘩のない……対立のしない友達なんて居ないんだ

私もそうだったみたいに


「才能がないなりに必死に殺そうと頑張ってきた奴らのことも考えず。それって例えるならモテる女がブス達に向かって、たかが男探しに必死になるのやめようよとか言ってる感じ?」

「そんなつもりじゃ……第一、暗殺なら僕なんかよりカルマ君の方がずっと……」



渚……それは地雷だ



「そういうこと言うからなおさらイラつくんだよ」

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