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【暗殺教室】君が好きになるまで

第8章 期待値アンサー


「できるかどうかはわからないけど、先生を助ける方法を見つけたいんだ」

「つまり、三月に爆発しないで済む方法を?」

「うん」



渚からの提案は

わかりやすく

簡潔で

垂直で

揺らぐものだった


……全員、少しくらい考えたことがあるのかもしれない

あの

先生を殺さなくて済む方法を


けど……




賛成意見の上がる中

ブロンドの髪が、逆らうように靡く



「私は反対」



中村ちゃん……

驚いた表情の渚たちに、中村ちゃんは厳しい表情で告げた


「アサシンとターゲットが私たちの絆……そう先生は言った」


やっぱり、こっちの意見もある

十人十色なこの世の中で

たったひとつの意見が通ることなんてない

そして……

それぞれの意見と意思がある


人をうかがって、会わせてきた私としては

この状況下での反対と賛成の色の別れは見えてる


「この1年で築いてきたその絆、私も本当に 大切に感じてる。だからこそ、殺さなくちゃいけないと思う」

「あのタコがそんな半端な結末で、半端な生徒で喜ぶと思うか?」


時間という、限られたものも見通すと……

寺坂くんの意見には反論は出来ないな


「で、でも……!」


渚がどうにか言葉を繋げようとすると……




「才能ある奴ってさ、何でも自分の思い通りになるって勘違いするよねぇ」




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