第7章 告白コンプリート&キャプチャー
小さく呟いて
背中合わせで布団に横になる
いつもより少し狭い
窮屈だけど、暖かいからいいや
暖かさと睡魔からまぶたが閉じてくる
もう少しで寝れる、そう思ったとき……
「雪乃……」
眠そうな、呂律が少し回ってない声で名前を呼ばれる
「……なに……?」
「雪乃は……将来、なにになるの?」
「いきなりどうしたの…………今、話すこと?」
「今」
今、か
私の……将来
「……私ね、やっぱり本に触れてたいの。編集者とか、ね。学校もそういうのに行こうって、思ってて」
来年があるかわからない
でも、夢を見ていたい
「ママには話したんだけど……」
あーあ……また、眠たいせいかな
言葉遣いが幼くなってしまった
けどまぁ、今はあんまり気にしないことにしよう
「私、卒業したら、受験に受かったら…………全寮制の学校に行くんだ」
まだ、先生を殺さないと
来年もないのだし
「応援、してね。カルマから頭のよさ、奪い取っとかないと」
「……は、雪乃らしい。頑張れ」
「……うん」
「大丈夫だよ、雪乃なら。俺が知ってるから、雪乃が……できること」
なんていう、自信
そして
誇り方
でも、だけど
それだけで十分だ
満足して、私はまぶたを閉じた
「おやすみ、雪乃」
「うん、おやすみ」