第7章 告白コンプリート&キャプチャー
「あ、そうだ!カルマ君このまま泊まっちゃえば良いじゃない!」
「何を言い出すんだこの馬鹿な母親は」
「馬鹿とは失礼ね。大学まで卒業してます」
「雪乃よりは確実に頭いいねぇ」
「うるさい、第一、明日学校だよ。着替えはともかく、制服とかどうするの」
流石に男子の制服なんて持ってないぞ
女子だったら貸せたけど
その疑問にたいしてはカルマも同感のようで
私と同じように見つめる
だがそんなの知ったこっちゃないという自信満々な笑顔でうちの母親は返した
「今から赤羽さんのところに行く予定だから大丈夫よ。お裾分けついでに持ってくるわ」
「…………だそうです」
「……まぁ、いいんじゃね?初日寝坊しなくて済みそうだし」
「カルマがいいんなら良いけど……」
展開の早さで脳内処理しきれないし
基本的に親がいないから、私の家に誰か泊まるのって結構あるし
時間も時間だからな
納得して、私はフルーツロールを口に運んだ