第7章 告白コンプリート&キャプチャー
「同じ赤なら俺を見てよ。その……真っ赤な顔でさ」
「あ、かく……ない」
「へぇ……?なら、俺の腕で隠してるの、やめなよ」
「っ……!」
わかってる
きっと私はカルマの言う通り、赤い
こんなに近くで、声が聞こえて
触れられてたら
熱いに決まってる
ぎゅぅ……と、私を捕まえた腕を握るけれど
取れるわけがなくて
しゃがみこむのも
この腕が邪魔してて
「ね、見なよ」
「…………うん……」
結局、その囁きに頷くしかなくなるんだ
ゆっくりと、顔を動かして向き合う
拒絶する自分の体をなんとか動かして
やっと、私は目を会わせた
オレンジと、水色が混ざった
「反らすなよ。怒るからね」
「……うん、でも……たぶんもたない」
「何が?」
「心臓が……爆発しちゃい、そう」
「フフ……しちゃいなよ。今から、俺の言葉で」
指先が流れて、頬を撫でる
瞳が細く揺らいで…………声
「……好き、雪乃が好きだよ。大好き」
…………もう、ばかだ
本当に、死にそう
わたしは変わらなかったあの五文字を
二文字変えて
「……貴方が"好き"です…………」
最後のカルマの回答の、答え合わせをした
そして、視線で彼が何をしようとしたのかわかったから
目を閉じた
少しの微笑が聞こえると……耳に口が寄って
「……complete」
それから私の唇に、それは移動した